お気に入りの絵本は何度も何度も繰り返し読みたくなりますよね。
最近の私と息子のお気に入りは、林明子さんの「こんとあき」です。
私がこの本に出会ったのは、息子と行った病院の待合室の絵本コーナーでした。
私にも子供の頃から大切にしているぬいぐるみがあり、その相棒を四六時中一緒に連れて歩いていました。
そのため、この本を初めて読んだ時、こんと自分の相棒のぬいぐるみを重ねてしまったのです。
前述の通り病院の待合室ですから、泣くまいと必死で堪えましたが、あきに感情移入し過ぎて、もはやあき以上にあきになった私は、息子に読み聞かせながらボロボロになって涙を溢してしまいました。
息子はと言うと、泣いたりはしていませんでしたが、気に入ったのか、立て続けにもう一度読んでくれと言い、数回連続で読まされたと記憶しております。
見事に2度目以降も堪えきれず、泣きながら読み聞かせる羽目になりました。
それはもう相当な変人だったことでしょう。
兎にも角にも、その出会いの後、改めて書店でこの絵本を購入し、息子と2人で何度もリピートしています。
息子はまだ文字が読めませんが、内容を覚えているようで、ぬいぐるみにも読み聞かせをしてあげていました。
そんな息子が先日「どうしてこんは、だいじょうぶだいじょうぶって言うの?」と聞いてきました。
今まで何度も読みながらそのような質問をして来なかったので、登場人物?の心情に興味を持てて、一つステージを登ったのかなぁと成長を感じました。
同じ作品でも、時期によって見え方って変わるんですよね。
子供の時に見ていた景色と大人になってから見る景色が違って見えることって少なくないと思います。
私にとって、ディズニーの「リトル・マーメイド」なんかもその典型で、何度も観て歌も覚えていますが、子供の頃はとにかく明るく楽しいイメージ、大人になってから(特に結婚後)は、「パパ」の愛情を深く感じ、これまた号泣でした。
話が逸れましたが、何度見ても、新たな気付きや出会いというのはあるもので、これからもお気に入りの作品を大切に楽しみたいと思います。
そして、こんとあきが気に入り過ぎて、とあるものを買ってしまったんですが、これについては、また今度改めて書いてみようと思います。